オタ芸訴訟、その行方は?をしらべてみた
アイドルなどのライブでファンが大声でかけ声をかけたり、ライトを振り回したりする”オタ芸”。
いまやCMでも取り上げられる”オタ芸”ですが、そのオタ芸のせいで演奏が聞こえなかったとして観客の男性が主催者側に損害賠償とライブのやり直しを求めた訴訟がありました。大阪高裁は1審の判決を支持して訴えを棄却。
「音楽鑑賞の仕方はさまざま」として、「観客のかけ声は雰囲気を高揚させる側面もある」と指摘した。
参考 「オタ芸」訴訟:男性の控訴棄却「鑑賞の仕方はさまざま」 - 毎日新聞
訴訟の主張は?
訴えを起こした男性の主張は、「オタ芸」がうるさすぎて演奏が聞こえなかったのに、主催者側が一部のファンを退場させるなどの対応を怠ったとして訴えました。
判決は?
今回の高裁では、男性の控訴を棄却。1審の判決を支持しました。「音楽の楽しみ方は人それぞれで、オタ芸には雰囲気を高揚させる側面がある」というのが理由。その中でも、オタ芸を迷惑とするという意見があることも認める半面を見せています。
オタ芸は法的に認められたのか?
考え方はそれぞれだと思いますが、この結果を見る限りでいうと「オタ芸はどれだけやってもライブで認められる」という考え方は飛躍しすぎな感じがします。今回の場合、主催者側に「オタ芸をやめさせる義務がなかった」ということが認められただけで、「オタ芸をやることは権利である」とまでは言っていないことがミソと感じます。
今後、こうした訴訟が起きないとも限らず結果訴訟となり迷惑行為とされかねないことも。
今回の騒動、主義主張、賛否両論あるようですが、エスカレートしすぎない程度で楽しむのがマナーと言うべきでしょうか。