購入経験のあるお土産ランキングについてちょっとだけしらべてみた
先日、ネオマーケティング(東京都渋谷区)が、「全国の20~60代の男女を対象にした調査で土産菓子の認知度ランキングを発表」というニュースがありました。
そこで、そのランキングをもとに各お土産を調べてみることにしました。
- 1位 白い恋人(北海道)
- 2位 うなぎパイ(静岡)
- 3位 鳩サブレー(神奈川)
- 4位 生八橋(京都)
- 5位 東京ばな奈(東京)
- 6位 ちんすこう(沖縄)
- 7位 カステラ(長崎)
- 8位 雷おこし(東京)
- 9位 赤福餅(三重)
- 10位 ずんだ餅(宮城)
1位 白い恋人(北海道)
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やはりお土産のお菓子といえば「白い恋人」。北海道の定番お土産お菓子ですね。
「白い恋人」は北海道札幌市の石屋製菓の看板商品。ラングドシャクッキーでホワイトチョコレートを挟んだお菓子。パッケージに記載されている「白い恋人」という名前の由来は、スキーを楽しんだ創業者が降ってきた雪を見て「白い恋人たちが降ってきた」とつぶやいたことからついた名前とされています。ロマンチックなネーミングですが、やはりこのネーミングもヒットの理由のひとつでしょうね。
北海道へ行くと、必ずと言っていいほど購入してしまうお菓子。札幌には工場見学もできる「白い恋人パーク」もあって、お土産も購入できます。
2位 うなぎパイ(静岡)
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2位に入ったのは、静岡県浜松市の春華堂が販売する「うなぎパイ」。あの”夜のお菓子”という意味深なキャッチコピーでも知られていますね。これはもともと、浜松へ旅行へ行った後、帰った自宅で家族みんなで団らんの時間に食べるお菓子、という意味だそうです。それが、”うなぎ”というスタミナのつく食材のイメージと、”夜”という意味深な組み合わせにより「精力増強できるお菓子」などという勘違いが独り歩きしてしまったそうです。現在ではむしろ、そのイメージを狙った戦略もされているとか。
1位の「白い恋人」と同じく、浜松市には「うなぎパイファクトリー」という、工場見学やここでしか食べられないうなぎパイを使ったスイーツカフェが併設されている施設があります。
3位 鳩サブレー(神奈川)
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3位は神奈川県鎌倉市の豊島屋の「鳩サブレー」。もはや鎌倉土産としては定番中の定番ですね。鳩の形とサクッとした食感が人気のお菓子です。その販売が始まったのは明治末期。当初は「サブレー」という単語がなじめなかったのか、「鳩三郎」という通称で呼ばれたとか。
4位 生八橋(京都)
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4位には京都の定番土産「生八ッ橋」がランクイン。その由来は古く、江戸中期の1689年(元禄2年)に聖護院(京都市左京区)の森の黒谷参道の茶店で提供されたのがルーツとされています。今ではいくつかのメーカーからたくさんの商品名で生八ッ橋が生産販売されていますね。チョコ味やいちご味など、趣向を凝らしたものも多いので飽きずにいろいろ選べるのも魅力のひとつかも。
5位 東京ばな奈(東京)
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「東京ばな奈」は東京都杉並区のグレープストーンが製造・販売するお菓子。1991年に販売開始とともにあっという間に東京土産として定番になりました。バナナ風味のクリームとふわふわのスポンジ生地の根強いファンの多いお菓子ですね。
6位 ちんすこう(沖縄)
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6位は沖縄の伝統的お菓子、「ちんすこう」。「ちんすこう」は漢字で書くと「金楚糕」と書くそうです。”金色でほどける食感の焼き菓子”という意味らしいです。「ちんすこう」の歴史も古く、琉球王朝の時代から、王族や貴族が祝い事などの時に食べるお菓子として定着していったそうです。
7位 カステラ(長崎)
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7位は長崎の「カステラ」。「カステラ」はもともとポルトガルから伝わったお菓子を日本独自のアレンジを施して出来上がった”和菓子”。その名前の由来については諸説あるそうですが、一説によると”スペインのカスティーリャ地方のお菓子”という言葉から「カステラ」という名前のお菓子になったといわれています。「カステラ」が全国的に広まったのは、文明堂の「カステラ一番、電話は~」のCMからと言われています。
8位 雷おこし(東京)
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8位は東京浅草の名物お土産「雷おこし」。「雷おこし」の”雷”は、浅草の浅草寺にある”雷門”に由来しており、この「雷」と縁起物の「おこし」から由来しているそうです。1795年ごろの江戸末期に雷門の再建の縁起物として販売されたのが始まりと言われています。
9位 赤福餅(三重)
三重県伊勢の名物、「赤福餅」が9位にランクイン。餅をこしあんでくるんだお菓子。上のあんこについた波型は、伊勢神宮のほとりを流れる五十鈴川の流れを表しているそうです。その始まりは1707年、江戸時代のこと。伊勢神宮内宮の参道にある現在の赤福本店の建物は明治10年に建てられたものだそうです。
10位 ずんだ餅(宮城)
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「ずんだ餅」は主に宮城県を中心に東北地方で伝わる郷土菓子。特に仙台では「牛たん、笹かま、ずんだ餅」と言われる三大名物のひとつだそうです。枝豆で作った餡で餅をくるんだもの。「ずんだ」という名前については諸説ありますが、「豆(ず)」を「打(だ)」して作るという工程の呼び方が訛ったものだそうです。